作り手と、売り手と、使い手(買い手)がつながって、つくった物が売れていく。だから、作り手と売り手は常に「いかがでしょうか」という立場であり、買い手はもう少しここがという立場で、つながっていくことが今まで以上に重要ではないのかな。人はいつも「早く、安く、簡単に」を基準に、得した損したということだけでは、質の高い物をつくるというエネルギーが失われていくかも知れない。使い手(買い手)、作り手と売り手の三者のコミュニケーションの場があって文化が生まれてくるのではないんだろうか。「早く、安く、簡単に」全国に拡大していく時代から、地域にこだわり、人にこだわり、“あえて小さく生きる”を選択したとき、その地域に住んでいる人々と一緒に、暮らし方を広げたり磨いたりしながら語り合っていくような店づくりができるかも知れない。その行き着く先は、どこにも真似できない新潟における生活文化を表現できる店をつくることが可能かも。うちの会社だけでなくて地方に存在し、ワクワクドキドキするような仕事をするには大切な事かもしれない。