城丸正ブログ

無理じゃないのと言われることをやる

2023.07.18

スタートがリサイクルショップだったことが良かった。人が捨てた物、使わなくなった物をもう一度きれいにして売る。たったそれだけのこと。この仕事に対してビジョンなど有意義だのと考えたこともなかった。心からやりたい仕事でもなかった。金が無くて、やれる商売がこれぐらいで、何も考えていなかった。サラリーマン時代には経験したこともない厳しい現実がいきなりだった。リサイクルショップという計画では銀行は金を貸してくれなかった。だからしょうがなく家電小売業という計画を出した。この計画は「ウソ」です。やっと政府系の金融機関が200万円貸してくれた。必要な金額は本当は500万円だったが、半分以下。当時トヨタのカローラが200万円くらいの値段だったと思う。思わず、「俺の信用はカローラ並みかよ」でも「まっ、いいか」でした。

今は、エロジジィ、いやエコロジーだのSDGsとかエコフレンドリーとか耳障りの言いフレーズが並び、その流れに乗らないとダメだみたいな流れが強いが、40年以上前は「あんた人の捨てた物を売ってよく商売しているね」と言われた。世の中は、大量生産、大量消費、大量廃棄という資本主義の下、経済を拡大させ成長し豊かになるという常識が強かった。俺が「ひろう、もらう、かりる」なんてスローガンかかげても「バカ」かという空気。この空気を無視して、あるいは「無理でしょう」という声を無視してスタートしたが、一年も経たない内に、これじゃダメだ、同じリサイクルならアメリカだろう思い、米軍基地を回り始めた。すると必ず言われるのが、「米軍基地を回ってどうするの」なんだよね。

最近読んだ記事の中に、「無理なんじゃないのと思われることを始めることで、会社の文化的なところが大きく変わる」なんて書いてあった。俺のやってきたことはまんざらでもないな、なんて自己満足している。他人から見たらバカ丸出しということなんだろう。

ほとんどの人は、最初から自分の一番好きな事を分かっていない。得意と思って始めても、試行錯誤の連続だ。S.H.Sもたまたまこうなったということかも知れない。仕事は続けていくとだんだん自分に一番向いていると心の底から思うようになる。俺は40年以上かかった。そして70歳過ぎてやっとわかりかけてきた。頭の悪い自分は人の何倍も時間がかかった。いや、時間がかかったから大切なんだろう。