城丸正ブログ

求めるか、求めないか

2023.07.16

我々の生活は成長継続を前提に「もっともっと」を合言葉として生きてきた。それが消費という行動、これなくして成長や拡大、そして豊かさは実現しないと思ってきた。

だが、人口が減ってきた成熟社会において「求める」行動を促し続けることには限界が来ている。

人は互いに「与える」ことで共存し、その結果進化していくとも言われているが、やはり「求める」ことはなかなか止められない。求めすぎた結果として戦争になって不幸になることもある。

物欲、食欲、性欲と、人の欲望には様々な種類があり、どうしても前のめりに走ろうとする。休んだと思ったらまた立ち上がって、休む前よりも速く走るようになる。これが若さでもある。

発展途上は、これが最大の武器になる。若者はもっと「求める」べきだ。特に、忍耐力、精神力、集中力、いちばんは学力。楽していける学校へ行くのではなく、死ぬほど勉強して合格する。あるいは、不合格でも悔いのない行動をする。

自分も先生に言われたことがある。「今のお前じゃあの学校は無理無理!」と。それから、「くそ!今に見ていろ」という気持ちで勉強したが、思い通りにいかなかった。でもそれでいい。

若い時はもっともっと貪欲に「求める」生き方をしなかったら意味がない。何事も死んだ気になってやらないとわからない。中途半端が一番良くない。

もっともっと「求める」時があってこそ「求めなくてもいい」時がくる。