お盆休みの最終日、久しぶりに長岡の中心商店街を車で通ってみた。
目を疑うほどシャッターが下りている。週末を休む商店街になってしまったのだろうか。
それとは逆に、郊外の大きな商業モールは満車に近い。高畑にあるS.H.S長岡店に向かうバイパス沿いにあるニトリも満車、アウトドアのウエストも満車、さらに新しく開発された場所には新築住宅がどんどん建てられ、それにともなって大型家電・食品スーパー原信・蔦屋書店・飲食店と、あっという間に新しい生活圏ができていく。利便性・快適を求め、人が移動する。人口が減っているから、移動すれば古い場所や魅力のない場所から人はいなくなる。
現実問題として、町の中心部に人を集める手段として商店だけでは無理だし、固定資産税も高くしているはずだから土地を安くはできないし、地元の業者じゃだめだから中央から力のある業者や有名な人やデザイナーや、集客力のある店を出店してもらうことで人を集めたい。でも、時代の流れはどんどん変化し、どうしていいかわからない状態なのか。店のスタッフに聞いたら、シャッターは週末だけでなくずーっと下りていると言う。そんな商店街の通りで車の運転席から見えたのは、ジェームズと隣のカフェには人が入っていた。
中心商店街から逃げた私だから言えることもある。商売の立地条件は『モノ』や情報が増え、そして人口が減っていく時代に、今までの常識は通用しない。単純に行ってみたい場所をどうつくるか、そこにどんなことを提案したら喜んでもらえるか、さらに買物をしたい気分になってもらうか、イベントの繰り返しで人を呼ぶのではなく、本業に対しファンを増やさなかったら意味がない。イベントは麻薬と一緒、いつかはおかしくなる。
どうしても行ってみたい場所、そこにいるとなんとなく気持ちが良くなる、そして買物をしたくなる気分になってしまう。
理想かもしれないが、そこを目指して仕事をするしかない。