城丸正ブログ

ポツンと一軒家的存在

2020.08.24

強い小売業は『ポツンと』系というのも、今はありという記事。

日曜日の夜の人気番組『ポツンと一軒家』がある。

たまに見ることもある。今までの商店街や大きなショッピングモールから離れて、ポツンと店をつくる、これも一つの方法。自分達のやって来たことはまんざら捨てたもんじゃないなと思った。

あんな場所、大丈夫!?と言われながらも、弱い立場の我々は、家賃が安く、しかも広い空間を求めてさまよった。そして今の場所に辿り着き、無我夢中でやり続けてきた。

大きく強い同業他社はローサイドや立地の良い場所を選び、周辺にも様々な店舗が集積している。結果として、お客様にとってその場所は便利であり、一ヵ所で全て用が足りる。集客ではとても敵わない。不便ではあるが、逆にそれが今までにない存在として注目してもらうには自然を味方につけて、お金が無い自分達は時間をかけて直しながらやり続ける。毎日がリノベーションという形を取らざるを得なかった。そのことが、いつ来ても変化しているし、おもしろいという声が多くなったのは意外だった。

そこで店舗数を増すことより、店の外と中、ロケーションと空間にお金をかけていくのもありだと気付いた。実は古い建物は朽ちるスピードが速い。次から次へと手を加えないと駄目になっていく。それとの戦いもある。

普通の常識からしたら『バカ』じゃないのと思われるだろう。しかし、小さくて弱い我々は、大きくて強い者のやり方の逆をいかないと意味がない。

おかげさまで、コロナ禍の今、好立地といわれる都市の中心部の百貨店や、大勢の人が集まるショッピングセンターが『密』と言われ、閉店せざるを得ない状況になった。一瞬にして今までの当たり前が逆転してしまう。

そしてこの記事の最後に、強い小売業は、田舎、辺境からやってくる。厳しい環境だからこそ、革新的な店が生まれてくると結んでいる。

自分達は間違ってはいなかった、周りの環境がいかに大切かということを強く思う内容だった。

ただ、自然環境は怖い面もある。

一番は人間のもっともっとを止めれば自然との調和は続くかもしれない。

『ポツンと店があった』もありだということ。