城丸正ブログ

誰と生きるか

2023.02.09

朝のミーティングが変わった。スタッフが順番に司会をする。

同じ内容でも、話す人が違うと伝わり方が違う。何を話すかよりも誰が話すかが大切だ。

旅もどこへ行くかよりも誰と行くかの方が大事だし、どんな仕事をするかより誰と一緒にやりたいか、結婚だって誰と一緒になりたいかだろうし、たまに角度を変えてみたり考えたりするとスッキリすることがある。

だいぶ前に書いたことがあるが、友人の息子の結婚式に呼ばれた時、最後に新郎の父のあいさつがあった。大変失礼ではあるが、職人である板金屋のおやじの話がものすごく心に響いた。全くメモや原稿を読まない自分の言葉で、接続詞(えーとかあのーとか)が全くない。人柄そのものだった。話が終わった時、誰よりも大きな拍手が起こった。それがキッカケで、少しでも彼の話し方を真似しようと思った。自分の話し方も変わった。

多くを語る必要はない。多くの人に伝える必要もない。たった一人の人に伝わればいい。その為にはどう話すか、どう語るかだと思った。

話し方のうまい人は少ない。まずは、何を読むか、かも知れない。そして、誰と生きるかで、やっと語ることができるのかもな。