城丸正ブログ

読んだり書いたりすることの大切さ

2017.11.05

仕事上、手書きのFAXを貰ったり、ハガキや手紙を貰ったりすると、すごく温かく感じることがある。

私はパソコンもワープロもできない、今書いているブログも手書きをパソコンに打ってもらっている。文字を書くということは、子供の時からやり続けて気付く、自分は他人に比べ字が汚い。だったら練習しよう。綺麗な字を書きたい、習字をすることもある。今、字が汚いから練習して綺麗に書こうとする人や、書道教室へ通うとか、増えているのだろうか?

私も子供の頃、書道をやったおかげで少しは綺麗に字を書くこともできる。父の影響も大きい。どんなに頭が良くても、字が汚ければ人として評価されないというのが、父の口癖だった。字はその人の人柄を表すとも言われた。

今日の日経で古川日出男さんという作家が、80歳の方のガン闘病記、病床で『もう死ぬかもしれない』と覚悟してそれらの文章は書かれていた。迫力が違った。内容以上に『字』が読ませた。

私達は何かを書き、何かを読む。しかし、読んでいるのは内容だけではない。読み書きは単に文章だけではなく、人の顔を読む。自分の表情を相手に感じ取ってもらう。面と向かって人と人が接する大切さ。でも便利なものがどんどん開発され、見も知らない人からのメールで信用してしまう。風邪以外でもマスクを使ってしまう、マスク依存症もあると聞く。人は読むこと、書くこと、話すことで考えることができる。便利な物への依存が本当の人の良さを失っていく危険性もあるかも。

我々は接客販売業だから見るのではなく、読まなきゃならない、書かなきゃならない。だから面白い仕事なんだということ、しかも人間にしかできないと信じている。便利よりも不便さ、近道より遠回り、効率だけを追求するのを少しやめてみるのもありかも。

アナログの良さ、大切。