城丸正ブログ

目まぐるしく変わる世の中で

2018.06.30

二次流通が一般化すると、人間の心の中に安く手に入れたいという気持ちと、価格より価値を重視する志向が共存し始める。
それがメルカリなどの利用の拡大に表れている。その結果、『どうせ買うなら良い物』という意識、プラス再販できる安心感という価値観も生まれている。
したがって、今までより、もうワンランク上を購入し、あきたらネットで最終的に売る、という二次流通という流れ。それと、安くて新しい物を買うということから、ワンランク上の中古をネット市場で買うことが当たり前になりつつある。
個人対個人の売買、今後拡大するにつれ、色々な問題も発生すると思う。
我々のような実店舗で小売業を営む者は根本的な部分でこれからのことを考え直さなければならない。
巨大なモールや、多店舗チェーンが絶対に強いというのではない気がする。町に相応しい店をつくり、店に相応しい人がいる。この当たり前をとことん追求することしか我々はできない。
今日の朝スタッフとの雑談で、どんな街にもずーっと残っている小さなおもちゃ屋・雑貨屋がある。決まって個性的な店主が存在する、決して愛想が良いわけではないが、しぶとく残っている。その共通点は人だということ。その町の人の数に合った大きさ、その町の子供の数に合った大きさだったりする。生き残ってやるぞと、大上段に構えていない。戦略だの、戦術だの関係ない。戦っているわけではなく、生活というか、生きている。働いているとはちょっと違う、そんな人の生き方なんだろう。実は仕事はその人の生き方であって、働き方とは時限が違うような気もする。
私もどっちかというと、生き方の方に入る。うちの社員もどっちかというと、そっちかもしれない。そういう会社や店があってもいいでしょう、幸せになるために生まれてきて、大人になって、仕事して生活するために働いて、家族を持って、さらに1人でなく家族を幸せにするために生きる、その中心にあるのが仕事。だから仕事は自分の味方、辛いことも、苦しいことも、嬉しいことも、全部ある。仕事で成長するなんて意識しなくても、続けていけば色々なことが理解できるようになる。
我々のような中小零細は、働き方でなく生き方、その結果、ちょっと大きくなったり、従業員がちょっと増えたりすることはあるだろうけど、基本的なことは一生懸命生きていくことだと思っている。
くどいけど、その中心にあるのが仕事であり、家族だと思うけど。