ネットでいつでも何でも買える時代、モノだけの差別化が難しくなった。
そんな今、人にフォーカスした売場が作られ始めた。
その一例が『シューケアマイスター制度』をスタートさせ、スタッフのコンサルティング販売に力を入れ始めたのが東急ハンズだそうです。
S.H.S鳥屋野店でも、『BLOOM shoe lounge(ブルーム シューラウンジ)』という小さな店というよりコーナーが今年1月からスタートしています。
少しずつファンが増えてきている。オーナーの平原さんは伊勢丹で20年以上メンズのバイヤー経験のある方です。
目の前で傷んだ靴がピカピカになっていく、まさに『モノからコト』、そしてお客様の喜ぶ表情はネットでは表現できないリアルさでもある。
修理してでも使いたくなるモノが、実はコトを生むことにつながる。
我々が提案する家具も直せる物は直す、使い続けることで愛着が増す、これもモノよりコト。
そう考えると『コト』は人の心が動くコトなのかもしれない。
最近日本中に店舗を展開している家具店のCMが、値段以上の何々というコピーから、映像で何十万回、何々しても大丈夫と訴え始めた。安くても丈夫というコトなのでしょう。ただ壊れないを強調している。
私達は直す、直していくプロセスを見ていただきたいとも思っている。
物は必ず壊れる、傷む、それをどうする。安いから捨てる?廃棄処分ハンパない、こんな所でハンパない使ってすいません。
日本以外の人件費の安い国で大量に作って、大量に売って、だめになったら捨てる。その結果、台風が平年の倍も発生したり、気温が40度以上になったり、もしかしたら、もっともっと売って成長したいという人間の欲が大切な地球を壊している。
商売目線で考える時と、そこから離れて考える時が必要なのかもしれない。
『モノからコト』を『コトからモノ』に変える時が来た。