日本の魅力や地方の魅力は、風景や歴史的なものも大切です。実は目に見えない日本人の気質が世界から見たときに一番魅力的だそうです。
たとえば、細やかな気配り、心遣い。私達はどんなにネットが拡大しても接客という世界で生きていきたいと思っています。たとえ大きくなれなくても、小さい事、そこで残っていきたいと思っています。あえて『おもてなし』などと言わないでいい。無形の日本の財産である人を幸せにする接客で失われつつある、日本の価値みたいなもので生きていきたい。
ただ、世の中はその逆に進んでいる。その代表的なライフスタイルが、スマホ依存という現実、バス停・歩きながら・エスカレーター・エレベーター・食事の時・デートの時・車の運転、様々な場所で携帯の画面に集中するあまり、周りの状況や、場の雰囲気に配慮しない人が増えている。会釈したり、一言だけ声を掛けるような場面は、日々の生活の中で多くある。少し頭を下げるだけで人間関係は潤うはずである。『絆』とか『つながり』だとか、コミュニケーションを大切にしようという掛け声ばかりが聞こえるが、現実の生活の中には、今まで当たり前に存在した人と人の日常のつながりが、『IT』という技術革新で壊されていく。原子力発電という便利を選んだために、未来を失った人達がどれくらいいるだろう。ふるさとに帰りたくても帰れない人達がどれくらいいるだろう。もうそういう事、忘れたのかな。
便利の裏には、必ず人間の力ではどうにもできない『闇』がある。
もう、昔のように本当に『人』にしかできない、『人』がやならければならない仕事や、生き方をしないと、この先の幸せは無いかもしれない。
流れに流されていくことの恐ろしさを教えなくなった世の中も恐ろしい。人間の力ではどうにもできない物を、人間はつくってしまったのかもしれない。
ちょっと難しいと、『もうやらない』こんな若者だらけになったらどうするの。
でも、逆にそうじゃない若者が1%くらいはいることを期待して、私はもう少し生きてみる。