『便利』・『お得』・『ポイントバック』・『キャッシュバック』…生活していくうえでありがたいサービスが非常に多い。
この流れに対し、このままさらにもっともっとでいいのかと提起する本が次から次と出版されている。
まだまだ少ないが、こうした流れに抗う考え方、大好きです。
例えば、『不便益のススメ』を書いた川上浩司さん、『スマホ脳』の著者アンディシュ・ハンセンというスウェーデンの精神科医、涙と共に胸にしまい込む読書を書いた藤原正彦さん、特にこの藤原さんは自分よりちょっと先輩ですからジジィの学者です。この人はスマホの最大の罪は読書の時間を奪っている、もう一つは孤独になる時間を奪っている、人間の深い情緒は孤独な時間から生まれる、黙って本を読む、ただこれだけのことが大人も子供も出来なくなっている。ネットの普及と同じくして、本や雑誌の売上げが落ちていく、人間の深い情緒は人間の死に結び付いている。人間の命は有限だからこそ、いつかは朽ち果てるという悲しみが全ての情緒の中心にある。この逃げられない死は人間にしかなく、ITやAIは永遠に深い情緒を身に付けることはできない。紙の本に蓄積された記憶そのものが『宝物』になる。と言い切っている。
こんな内容を読むと『グッ』とくるのはジジィだけか、いや、そうじゃないだろう。
47歳のスウェーデン人のアンデシュ・ハンセンが『スマホ脳』という本で書いている、初っ端から平均一日4時間、若者の2割は7時間も使うスマホ。だが、スティーブ・ジョブズを筆頭に、IT業界のトップはわが子にスマホ・デジタルデバイスを与えないという。なぜか、睡眠障害、うつ、記憶力や集中力・学力の低下、依存……
スマホの便利さに溺れているうちに、あなたの脳が確実に蝕まれていく現実だ。もう30万部以上読まれている。
なるほど、頭の良いヤツがバカを利用してビジネスを牛耳る、飲み込まれていく、昔も今もこれからも、そこは変わらないのか。
だからこそ、自分も含めてバカはバカなりに流れを疑うことも大切。
やっぱ本を読むしかないかも。