城丸正ブログ

『便利』は幸せにするのか?

2021.03.31

コロナウイルス、やっかいなウイルスだ。さらに変化し、強烈になっていると。

最近、特に多くなった記述が、我々人間の生き方や行動が原因だという。

私達が生態系を破壊し続けた結果、ウイルスが寄生する野生動物と人間との生息圏が過度に近づきすぎて感染リスクが高まったと指摘する。

さらに急激な地球の気温上昇は先進国の経済成長、あるいは拡大による二酸化炭素排出を抑えなければもう限界に近付いている、とか。

日本でも1980年代と比べると、3倍近く自然災害は増えたし、自然環境を犠牲にする今までのような経済活動を加速すれば新たなウイルスや災害の脅威にさらされる。そして大量生産・大量消費・大量廃棄という産業のあり方に嫌悪感を示し始めている人も多くなったと、前のパタゴニア日本支社長の辻井さんが書いていたり。

耳の痛い企業も多いだろう。

ほとんどの人は経済成長のおかげで、物質的な豊かさなり、精神的な満足感を感じてきた。だが、明らかに今、ガソリン車は製造しない方向に進むし、二酸化炭素の量を減らす方向だし、経済成長しながら今まで当たり前にやっていたことを、あれもだめ・これもだめという時代になっていくのか。

人を幸せにするのは物を造って売ることではなく、『便利』を追求する、あるいは、次から次へ『便利』を提供できる産業なのか。

車ではなく、家電でもなく、家具でもなく、『もっとベンリー』『もっとベンリー』ストレスレス産業が成長するのだろうか。

未来はどうなる。

頭がいい人は見えているのだろう。コロナウイルス感染が報じられて、あっという間に一年経った。

人と人とが争う前に、このウイルスとの戦いに勝たなければ希望がなくなる。

ちょっと大げさですか。