情報化社会を否定はしないが、情報にあるのは損得だけ、『おトク』というフレーズが蔓延している。
しかも、コロナウイルスの感染も拡大している今、消費にあくせく追われる時代だから、『自分なりの消費』を気持ちよく楽しむ時代へという記事があった。
その中で、『ホテルといえば観光客が集まる場所』と考えられがちだが、地元の人達がくつろげる場所にするという考え方や、武蔵小杉駅近くの『グランツリー武蔵小杉』という複合商業施設の企画に携わった女性が柴田陽子さんで、目指したのは『愛のある商業施設』だということだったり、開業以来10年近く経つが業績は右肩上がり、『ここに来て良かった』という。さらに『この施設がある街に住んで良かった』という思いに転化していく。
我々はこういう人の足元にも及ばないが、鳥屋野潟に移って20年、小さな複合施設ではあるが、コロナ禍でも年間の来店者数は13万人以上になり、自然を味方にしながら、新潟に来たら寄ってみたい場所の一つになり、住んでみたい場所になってきた。
長岡店のある高畑も、森の中のホテルと売店、そしてレストラン・コーヒーラウンジ、多くのお客様の来店がある。
ここに移って14年目になり、周りは少しずつ新築の家が建ってきている。
我々の施設があることで住みたくなる場所になっていくとしたら、ロケーションサービスという目的の一つを実現することにもなっていく。
家具屋にとどまらない表現をすることで、家具屋を継続することができるのではないか。