明日でFMポートが終わる。
私がモーニングゲートに出させていただいたのは5年前。当時、ディレクターの渡辺賢介という若者が飛び込みで店に来られた時からだった。
日替わりコーナーことばのこばと特別編、寺山修司生誕80年特別企画というちょっと硬そうな内容だったが、これが切っ掛けで翌年から水曜9:00からの『ゴーストレイト』がスタートして、2年間やらせてもらった。
遠藤麻理さん、ありがとう。麻理さんは放送開始から何年くらい経ってファンが増えてきたと実感したのだろう。ラジオを通じて話す、伝えるだけでなく、気持ちを言葉ではっきりと表す。えー、とか、んー、とか、あのー、とか、接続語を入れず話せるのは普通のおばさんではなく、やっぱりプロだなぁと思う。
声、しかも言葉ではあるが、手紙と同じように感じる。
今はスマホのメールでやり取りができるが、言葉の基には本がある。相当読んでいる彼女だからこそ書ける。だから本を出版できる。
本当は声だけで十分なんだが、どうしても人は会いたくなる。
これもラジオのラジオたる由縁。
渡辺賢介さんとの出会いから色々な事が起きたし、起こった。
私はいつもみんなに言っている。
今、会いたい人がいますか
今、行きたい場所がありますか
今、読みたい本がありますか
今、見たい映画ありますか
今、聴きたい音楽ありますか
今、憧れる人いますか
出会いと別れは必ずある。
別れにも2通りある。生き別れと死に別れ、どちらも想い出として残るかどうか。悲しみというものと背中合わせだからこそ情緒が生まれる。
彼女、今まで以上に目が座っていくだろうし、鼻から下が今まで以上に笑い飛ばしていくのではないか。
モーニングゲートのチームは引っ張りだこだろう。
『違うか、地方局の方たち』