城丸正ブログ

矛盾

2020.06.27

当たり前と思ってやっている自分の仕事が、人に矛盾を与えていることがある。

例えば、好きでこの仕事をしていますと言いながら、『休みたいなぁ』『嫌になった』『どうでもいい』『もうこのくらいでいいか』と考える時がある。

そうじゃない人もいるかもしれないが、どうだろう。さらに『健康的』『環境にやさしい』と言いながらも、安さをアピールし、人件費の安い所(国)で、安く大量に作り、大量に売っていく。なぜ日本で日本人に作ってもらわないか、日本人の人件費が高くなり、生活水準が高くなればなるほど、日本人の手間代を否定しなければならない。こうして、行くとこまで行くともう元には戻れないというのもわかっている。

じゃあ次はとなると、精神的な安心とか安全、そして『癒されたい』『満たされたい』という目に見えない心の問題になってくる。幸運にも、田舎で生きている我々は、自然が身近にあることで都会に住んでいる人より少しは癒されているのではないか。美しい自然ということだけではなく、そこに『嘘』や誤魔化しがないということも大きな理由かもしれない。できれば仕事も思い切り単純で嘘がない、それが『いい仕事』であり、『いい人生』だとは思うけど、必ず矛盾は存在する。

我々にできることは、日常の小さな配慮、小さな努力や工夫など、小さな信頼を無数に重なり合わせて、自分達らしい個性をつくっていくことが継続していくために大切だと思っている。何をするにも必ず矛盾は存在するし、社会は矛盾だらけだ。

昔も今もこれからも変わらない。それを承知でやり続けるだけ。