3月、年度変わりでもある。
ネットの急成長で、今までの仕組みが大きく変化してきている。
我々小売業からすると、大きく影響を受けている。先の見えない業種にさよならして、成長しそうな業種へと転職を考えている人も多いと思う。
『クリエイティブでやりがいのある仕事』に憧れを持つ、それもわかります。要は仕事をする人間に大きな達成感と満足感を与える仕事。もう一つは、ささやかではあるが周りの人に喜ばれる仕事がある。どちらも社会にとっては大切で、両方がないと社会は立ち行かない。
自分の利益を最大化するためにベンチャーで成功し、称賛される人は少ないが、スポットが当たる。しかし周りの人のために喜んでもらう目立たない人や、誰もが嫌がるけどないと困る仕事を選んでいる人にはあまりスポットは当たらない。
転職を繰り返すのは、『より良い雇用条件』を求めて行動する。それをキャリアアップと言っているが、『こんな仕事やってられるか』という不満がキャリアアップの原動力になる。しかしそういう不満をいつも抱えて仕事をする人が周りから尊敬されたり信頼されたりするのは難しい。さらに周りの人の期待に応えて、できるだけ質の良い仕事をする働き方はできない。
そして今働いている職場で高い評価が得られない人が、他からもっと条件の良い仕事を提供されるというのは可能性として低い。人は自分を正当化するようにできていて、よりクリエイティブでやりがいのある仕事を求めて転職したと思い込むもので、結果としてキャリアアップではなくキャリアダウンになる。
転職することが悪いわけではない。ただ、転職したくなるような仕事を選んだのは自分自身で、決して他人に責任があるわけではないということ。
仕事は味方なんだけどね。仕事があなたを好きとは思わない。
でも、あなたが仕事を好きと告白すれば味方になってくれる可能性は高い。
愛されるより、まずは愛してみよう。