以前読んだ本で、カレーを作るとき悩むのはビーフにしようか、ポークにしようか、それともチキンにするか。要は主役を何にするか。チキンを主役にすると、ビーフとポークは出番がなくなる。
ところが、どの肉にしようとも、玉ねぎ・にんじんは必ず必要とされる。
上手く主役を引き立て、全体の味を調え、なくてはならない存在として不動のポジションを保つ。
これは主役と脇役という内容です。
我々の世界も、県を代表する企業、あるいは日本を代表するような企業は主役でありスターである。
ほんの一握りにすぎない。
それ以外はほとんど名も知れない会社であり、多くは脇役。
だが、カレーと同じで、脇役がなければ主役は存在する意味がない。どの世界でも、多くは脇役的存在だと思う。
プロスポーツでも、映画やドラマでも、スターは華やかに報道される。
その華やかさを支えているのが脇役の地道なプレーでもある。
そして、この脇役からスターになる人はいる。
しかし、一度主役になると脇役になるのは難しい。常に主役を張らなければならない。
『旬は短い』
中途半端な主役だったら脇役に徹することもありだ。しかも、名脇役という手もある。すると、結構息が長い。
もう一つは、完全な裏方に徹する手もある。
住宅メーカーやマンションメーカー、不動産業が主役だとすると、我々は脇役である。
社会は主役だけで成り立ってはいない。
脇役あっての主役であり、主役あっての脇役でもある。
何でもそうだけど、自分はどっちに向いているかということなんだ。
もし、カフェをやるとしたら、
●自分でカフェを経営したいのか
●カフェのスタッフでいたいのか
●チェーン店のカフェで働くのか
様々なんだ。
これだけは言える。
あなたの今の仕事・彼・彼女、運命の出会いで意味がある。
決して永遠ではないが、諦めることはない。
みんな今のあなたにちょうどいい。
そう考えていくと、みんなそれぞれが一生という一回しかないドラマで、あなたは主役だし、これからもずーっと主役を張っている。
足元や目の前に見える全てがあなたなしでは存在しない。