城丸正ブログ

ほとんど揃っている、でも何かあるだろう

2021.10.30

何でも揃っている生活の中で、『ない』ものを見つける、あるいは当たり前にあるものに対して角度を変えて見たり、もっと深く掘り下げたりすることで新しい何かを提供することができるかもしれない。

日本はこの40~50年、同じ物だったらもっと安く作ることはできないか、そうすればもっと喜んでもらい、もっと売れる、日本で作ることではなく、もっと安い労働力を求め日本から中国、中国からベトナム・タイ、そして10年以内にはアフリカへ、それがゴールなのか。

安さを成長の手段として拡大していく少数の限られた大きな企業、我々は小さな会社。なかなか流れには乗れないし、違う道を歩むしかない。

でもその方が自分らしさを表現できる。スピードも大切だが、ゆっくりと進むのも『弱者』の生き方でいいと思っている。

よく『文化』とか、カルチャーとか、改めて我々はそこが一番大切にすべきことだとも思う。

例えば、生活という文化、地域の文化、そこにしかないものとか、おそらく楽しいこと、嬉しいこと、おもしろいことの中に文化が生まれるような気がする。

ただし、簡単ではない、時間がかかる。

生活の中には衣食住だけではなく、遊・健・知・美と、様々なジャンルがある。

くどいようだが、『ほとんど揃っている』からこそ、今までなら仕事にもお金にもならなかったことが仕事になったり、あるいは解決されなかったことが解決したり、全くお客様がいなく問題にされないことだったりが商売になっている。

思い当たるのは、『メルカリ』とか『ゾゾ』とか『楽天』とか、他にも多く生まれてきている。あっという間に巨大企業になった。

それに比べ、リアルな小売業の衰退、全国各地に生まれた巨大なショッピングモール、あっという間に今の当たり前がそうではなくなっていく。

じゃあどうする。

やっぱり自分達がおもしろいし、楽しいし、嬉しいと思うことを文化にして、共感と共鳴をしてもらう。

たった1%の人のために何かをつくる、あるいは生み出すことしかないと思う。

それも『むずかしい』

それを楽しく続けられるかどうかにかかっている。