今から16年前、彼が日本経済を考えたときに重要な年が3つあると言っていた。
それは「1970年、1980年、そして1990年」
「1970年」この年は今の団塊の世代が社会に出た年。このとき日本経済は「成長エンジン」を手にしたことになる。
そういえば思い出すことがある。自分もよく言われたのが、「お前それでも大学を出ているのか!」と高卒の先輩で30代の人から日常茶飯事だった。
今だったらパワハラだとか言われるだろうが、当時は当たり前の環境。
次が「1980年」安い労働力だった若い世代の人の給料が上がり、「新しい消費者」が登場した。このとき日本経済はもう一つの「成長エンジン」を得ることになる。
彼らに子供が生まれ、クルマを買い、ファッションではセレクトショップが生まれ、コンビニ、ファミレス、ありとあらゆる生活のプラットフォームショップが生まれ「若者文化のはしり」としてどんどん市場が拡大していった。
そして「1990年」は団塊の世代が高級取りになり、ブランド文化が始まった。同時に団塊ジュニアが就職し、再び企業は安い労働力を手に入れた。しかし、この90年代が日本経済のピークだったということだ。
1970年から1990年はあきらかに安くて若い労働力が「成長エンジン」だったというのは理解できる。
今日の日経新聞には真逆の記事があった。それは、新卒採用数上位企業ランキング200社と採用計画2200社、そして初任給が30万円以上の企業がどんどん増えているということはその企業の30代、40代、50代は月給が100万円以上ということなのだろう。
我々のような中小零細企業とはもう世界が違いすぎる。いや、現実は人手不足を理由に新卒の初任給を上げて人を釣っているのかもしれない。
本当はもう「成長エンジン」はなく経済成長はしないのでは。だって、99.7%は中小零細で、この物価高の中でみんな必死で生きているわけだから。
もう一度、高学歴の若い人を安く採用することで再生する可能性もあるのかもしれない。
やっぱ「エサで釣って」あとで後悔しなければいいけどな。