城丸正ブログ

ある新聞のアパレルの記事

2017.06.20

フランスの人口が約6,700万人、英国の人口が約6,500万人。これらの国を2つ足した購買力が、日本の市場規模といってよい。だから日本のアパレル産業は海外に出る必要がなかった。日本は90年代、世界で一番高く服が売れる市場だった。世界平均と比較して、1.5~1.7倍の値段で、海外ブランドが売れる市場だったという。

また単一民族国家で、国民の背格好が似通っていることも大きく影響した。フランスの倍の市場で消費者のほとんどが、ほぼ同じ嗜好を持ち、同じものが売れるとしたら、こんな効率の良い市場はないと思われ、日本のマーケットに集中していった。だが、97年に金融危機に陥り、海外からのファストファッションの上陸などにより、この20年でアパレル業界の価格は急降下していった。それと、もう一つは、日本人が前ほど服を買わなくなった。将来の不安と節約志向から、ベーシックな衣服を選ぶようになった。と、ある。

今、英国もフランスもテロが起こり、人々の消費はどうなんだろう。

日本の人口が、英国やフランスぐらいになったら、どうなるんだろう。日本は島国で、平和で、加計学園だの森友学園だの、くだらない事に国のトップクラスがかかわっているような、しかも、働きすぎは悪く、休むことはすばらしい空気が流れ、私には何かが狂い始めているように感じる。

これは、アパレル業界だけでなく、全ての業界に言える事じゃないだろうか。

今までが良すぎたのかもしれない。もっときびしい時代になるのは明らかではないだろうか。覚悟しなければならない。