城丸正ブログ

『物語』がある

2021.02.26

人は儲かりそうもない仕事でも情熱を注ぐことができるか?

自分はどうだったか、やる以上は最低でも食べていける、ここは外せない気がした。

ところが、この『食べる』ことすら思うようにいかないことが続くと『情熱』がどっか遠くへ行ってしまったように思った。

こんなことの繰り返しがずーっと続くこともある。

上手くいかない時、どうしたら上手くいく、こうすれば上手くいくといった解説書を読んでも面白くない。さらに『戦術』とか、『戦略』とかという本が山積みになっていると、いつから商売は『戦争』や『戦場』になってしまったんだろうと思ったりした。

自分が商売を始めたのは勝つか負けるかではなく、1人くらい『いいね』『これ買うわ!』と言ってくれる人がいるだろう、から始まった。

これは基本中の基本だと思う。

お客さんに向き合う所から始める、そして喜んでもらいたい、満足してもらうことが一番大切なことで、競争したり戦ったりして優位に立つことではないと考えていた。

負け犬の遠吠えと思われても仕方ない。

でも、人口が減って経済成長しない今、弱肉強食のような競争の先に何があるのか。

そもそも少子高齢化やグローバル化がどうのなんて全く考えずに商売をやって来て、その都度、様々な『カベ』にぶつかり今に至っている。これは商売に携わる経営者の数だけ『物語』が存在すると思う。

何百年も前から『いいね』とか、『面白い』とか、『ワクワク』するとか、『ここは他とは違うなぁ』と思ってもらうことが継続できる一番の、あえて『戦術』と言ってしまう。自分です。

人を感動させる『物語』はむずかしい。

情熱を持ち続けるのもむずかしい。

簡単なことは何一つない。