城丸正ブログ

「点」でしかない我々でもやれることがある

2026.10.17

「点」でしかない店の移転を繰り返して、最終的に新潟では鳥屋野潟で25年、長岡では高畑で18年続けてきた。

新潟は古い倉庫3棟、長岡は廃業した割烹旅館、どちらも手を入れ直し続けながら今に至る。

両方とも誰も見向きもしないような場所であり、商売をするにしても決していい立地ではないと言われもした。だが、これからは自然を味方にすることが地方でやる意味だと思い込んでスタートした。基本的には「今あるものに目を向けて手を入れる」という考え方があるからだ。

そもそも「店」は「点」でしかない。その「点」でしかない「店」を時間をかけて直し、商売を続けていると周りが少しずつ変わってくる。

例えば、「家」が建ち様々な施設ができてくることで、なんとなくその場所に合うスタイルができてくる。小さな店ならではの世界でもある。

決して開発という名の大きな力のある会社がつくる場所とは違うものでもある。我々は小さいからこそ、人と違ったことをやろうとすると必ず頭をもたげてくるのが「こだわる」ということだ。

しかし、この「こだわり」というのは、自分もそうだったけど、自己満足に陥りやすい。そこに気付くのにものすごい時間がかかった。ためされるのは孤独感だ。この孤独に耐えられるかどうかとか、孤独を掘り下げるしかないと気付き、そこからやっと「出会い」が生まれる。そして「点」と「点」がつながり、さらにやり続けることで「面」になっていく。

小さな我々はこれしかないと思っている。ゴールもないし、決してコスパやタイパがどうのこうのという世界でもない。気の遠くなるような時間を我慢と諦めない気持ちでやり続けることでまた新しい何かをつかむことができるかもしれない。