「好きでスイート・ホーム・ストアに入って30年というスタッフ」
「S.H.Sがなんとなく自分に合っていると思って20年というスタッフ」
「全く経験のない小売業のおもしろさを見つけて10年というスタッフ」
ほとんどのスタッフは接客が得意じゃなかったと思う。
だけど、店という舞台に立つと、だんだんお客様の気持ちに応えようとする気持ちが自然と身に付いてくる。
お客様に接すると、仕入とか、買い付けとかに生きてくる。そして、空間をどう作り、どんな組み合わせと提案すればもっとわかってもらえるかの連続がおもしろいし、楽しいと感じてくる。
さらに大切な仕事がある。それは、スタッフが「届ける」という仕事。40年前から、100%ではないができる限り我々のスタッフが届けている。お客様のドアが開いたときに、我々は勝手にこれから永いお付き合いが始まると思っている。
お客様の店での表情よりご自宅での表情の方がより温かく感じるのは、我々の勝手な受け止め方かもしれない。接客は紹介と提案とお届け、さらに使い続けていけば道具は必ず傷んだり壊れたりする、その時の修理やメンテナンス、全部が接客で販売だけではない。そういう意味で、家具という道具、そしてその道具を大切に使っていただき、気が付いたらもう10年、いや20年、30年も使い続けたのにあきない。これが我々の仕事、そして当然、スタッフは好きで10年、20年、30年と店という舞台に立ち、お客様の家のドアの前に立ち、ありがとうございます、と届ける。
認めてもらうのにも何十年もかかると思っている。S.H.Sはスタッフが好きで働いているからこそ成り立っている。