城丸正ブログ

「働かせてください」の一言が大切

2022.08.30

人手不足は、様々な変化を生んでいる。

ホームページで求人募集をしてみた。約10人ぐらい問合せがあった。我々は昔から積極的に人を募集してこなかった。なぜなら、興味があれば「ダメモト」で訪ねてくるだろうから。

本当に働きたいと思う人は、履歴書持参で「よろしくお願いします。」という行動が自然だった気がする。これは「昭和」なんでしょうね。

今は、まず話しを聞きたい。ネットで調べてはくるだろうが、社長はどんな人か、働いている人はどんな人か、仕事の内容や将来性はどうか、そして一番気になるのが給料と休み、それから勤務時間だったり。当たり前と言えば当たり前なんだが、「昭和、平成、令和」と、いつの間にか売り手市場になり、働く側が会社を選ぶ立場になり、権利の方がだんだん強くなってきた。

そこに、働き方改革がより拍車を掛けたもんだから「働かない働き方改革」などと揶揄されて、私だけでなく、多くの中小零細企業の経営者は悩んでいることだろう。本音は、「選んでいるのはこっちだ」と言いたいぐらいだ。

さらに、自分自身を過大評価する傾向も強くなっている。自信を持つことは大切だが、経験が無い自分を前提に、「小さいこと」「めんどうなこと」「目立たない仕事」を意識してあえて積極的にやることでチャンスにめぐり合える。若い時は、あえて自分を過小評価して物事に接することもありだ。

選ぶ自由があることが、必ずしも幸せにつながるとは限らない。人手不足だから、自分にとって有利ではなく「あぶない」。過去に「ゆとり世代」といわれた若者達がいたが、その後どうだったか。厳しいからこそ逆に、パワーをつけて生きていくことができるかも知れない。

どう考えるかは自由だ。最後に、この自由というのが実は「曲者」でもある。

正解はない。