写真の椅子は、アメリカのヴィンテージです。
創業当時から、うちで販売していた椅子でおなじみのものです。
塗装が傷んでいたので修理をして、今朝店頭に並べました。
その際に撮った写真です。
修理前から比べると、見違えるほど蘇りました!
この椅子が作られたのは、1950年代頃。
70年(なんと!?)経った今でも、がっちりとした堅牢なつくりのこの椅子は、修理を繰り返しいまだに現役です。
この当時のものは作りが違いますね。
もちろんこの先もずっと使えます。
そしてなによりも、現行の製品に比べても、何とも言えないカッコ良さがあります。
「壊れたら修理して直してまた使う」
昔からのうちの考え方の一つです。
もちろん今もそう思っています。
今朝、会長がこう言っていました。
「この椅子は、日本の古道具を経て、アメリカのユーズド家具と出会い、そこからスタートしたS.H.Sの原点だな。」
まさにその通りだなと、すごく納得しました。
米軍基地を巡って、商品を仕入れて、新潟で直して、販売して、また使ってもらう。
基本は今も昔も変わらずです。
日本でも、1950年代以降、高度成長期を迎え、その只中に「大量生産・大量消費」の消費社会となりました。
大量に作って、大量に買い、壊れたから捨てて、新しいものを買って使うということが当たり前になってしまいました。
しかし、今は世界的に見ても「最適生産・最適消費」にシフトしています。
小さなことかもしれませんが、いち消費者の私たちができることは、毎日使うもの、例えば椅子一脚からでも、壊れたら捨てるのではなく、修理して直してまた使う。
そんな事を暮らしの中に、少しずつでも増やしていけたら良いと感じた朝でした。
そのお手伝いを私たちS.H.Sがさせて頂けたら、嬉しいです。