城丸正ブログ

CCC増田社長のファンの1人として

2017.08.04

私が仕事上、一番参考になるのが、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(C.C.C)の増田社長だ。

彼は5月の日経MJで『もう自ら事業を営むプラットフォームは、新たにやらない。百貨店にしろ、コンビニにしろ、楽天・アマゾンにしろ、プラットフォームは人を幸せにするのではなくなっている。』と言い切っている。

物のない時代は、物で幸せになった。次は金で幸せになった。だが、満たされてくるにつれ、人はちょっとのことでは感動しなくなった。

しかも、増田さんは『ファッション』は過去の言葉、『もんぺを着ているときは、色やラインの綺麗な服に憧れた。でも、今は皆キレイ。これからさらに上がるのは難しい。』と言っている。

全て揃っている時代に安さを武器に拡大する、それもいいだろう。でも文化とか、カルチャーとか、暮らし方という面から見たら、そのうち安いというだけで売れる。あるいは、人を幸せにするというのは限界があるのではないだろうか。今を見つめてみると、30年前なかったものが当たり前に存在するし、当たり前にあったものが今どこにもない。

ラジカセやカセットデッキがまた復活しているニュースを見ると、あまりにも『便利で・安くて・簡単』という当たり前に、『そうじゃないよ。やっぱ、こうだよね!』ということもある。一人勝ちは、一人負けになる可能性もあるかもしれない。

ない物がない時代に仕事をするということは、歴史を見つめ直すことも必要なのかも。どう思う?