生きていくために、着るもの、食べるもの、住む場所は大切だ。
仕事を選ぶにあたって、他の何よりも取り組む必要があるのでは。
着るものをつくる、食べるものをつくる、住む場所をつくる、そしてそれを売る。今、人口のうちどれだけの人が「つくる」仕事に就いているのだろうか。
株価が上がろうが、ネットにより便利で簡単・安くて早くなろうが、この衣食住をつくる人がいなくなったら、あるいは長い時間をかけてつくる技術を身に着ける人がいなくなったらどうなるだろうか。
タイパ、コスパ、ITだデジタルだ、これらももちろん大事だが、もっと大事なことを忘れてはいないだろうか。
たんぼや畑で作る米や野菜、ニワトリや豚や牛を育ててできた食肉、他にも魚、果物など様々な食料を作る仕事がある。
取引をさせてもらっている、買い物袋を作っている地元の会社の若い社長が農業に挑戦し始めた。確実に新たな動きが始まっている。
まだまだ大きな波にはなっていないが、着実に大切な仕事は「何か」を意識し始めている。
我々の仕事は、「住む」あるいは「暮らす」ということに対しての提案をすることだ。ただ、スタートはリサイクルショップだったこともあって、「直す」ということは当たり前だし、店も古い倉庫を直したり、古い割烹旅館を再生したりして「今あるものに目を向けて手を入れる」を基本的な考え方として仕事を続けている。
直せばまだ使える「直す技術」を身に着けることはものすごく時間がかかるし、すぐにお金にはつながらない。でも「ありがとう」という声が出来上がった「衣」に対して返ってくる。
喜びという生の声とアナログでありリアルなつながりをもう一度取り戻すことも大切なのではないだろうか。
あらためて、人間に一番必要な衣・食・住という仕事に向き合ってもいいと思う。