ペイ・ペイとうるさいくらいに叫んでいる。
我々世代は、『この取引はペイするとか、しないとか』という使い方をした。
要は、採算がとれるとかとれないとか、収支が合うかどうかというときに使う言葉だった。
ところが今、朝から晩まで、いや24時間、ペイペイ。さらに5~20%ポイント還元と、どうなってしまったんだろう。
消費税が上がって物が売れない、このままでは会社が大変なことになる。消費を少しでも上げるために値引き販売するということなのだろう。
古い人間は信販系のカードや、銀行系のカードで用は足りると思っていたが、ネット会社や携帯電話の会社が巨大になり、金融にも手を広げ、さらに顧客情報というデータを集めることで、さらなるビジネスを拡大させていく。
すごい『力』だと思う。
そして、このデータを得るための競争が新しい世の中をつくるのだろう。ほんの一握りの巨大な会社に牛耳られていく。おそらく経済を発展させることをベースにして、さらなる利便性と合理性の追求がずーっと続くのだろう。
我々は小商いで10年続けることも難しい。ちょっとしたことで右往左往してしまう。
昔も今も、頭の良い奴が、そうでない奴を利用して大きな成功を納めることは変わらない。
ペイ・ペイ・ペイ……。