城丸正ブログ

あおる

2019.12.09

あおり運転が社会問題になっている。罰則もできた、当然だと思う。

実は、この『あおる』行為が至る所で起こっている。

良かれと思ってやることが、角度を変えてみると『あおる』ことになってしまう。

産学共同でビジネスプランやビジネスモデルのコンテストが増えて、一つのイベント化している。でもそのイベントの優勝者や参加者が、その後、創業したり起業するかというとそうでもなく、元の学生やサラリーマンに戻っていくという。

新潟県も全国的にみたら起業する人が少なく、何となく全国的にその順位を上げたいのか、起業を『あおって』活気と経済の活性化を示したいのか、その両方なのか分からないが、『元気』という言葉が好きなんだろう。

しかし、起業を『あおる』ことが本当に大切なのか、『起業は経営』だと言われている。経営は非常に難しい、失敗の連続でもある。私も含め、社長の顔は『こわい』し、頭ははげるし、人には言えないまずいこともいっぱいあるし、これ私だけでしょうけど、多かれ少なかれ普通の人はいない。日本全国に経営者と言われる人は400万人、人口の3%くらいしかいない。しかも、明日どうなるか分からない『カオス』を生きていく生き方なわけで、第三者が『あおる』問題ではないのではないか。

もう一つ、住宅も同じに見える。人口が減っていく地方都市で、世帯数は増えている。新築が増えている。昔は頭金20%必要、今いらない。住宅ローンは24年、今35年と10年も長くなった。

だからかもしれないが、前は年収の5倍が限度だった住宅ローンが、今9倍、いや10倍、そこまでしてなぜ家を建てさせる。そこには国を挙げて経済成長しない時代に皆に借金してもらって『元気』に生活、豊かな生活、持ち家の満足感を『あおって』いるように思う。

『だって、今みんなやっているじゃん』なのか。

大事なことは至る所に『あおり』は存在するという意識を持つこと。

個人が『あおる』と罪になるけど、国や大きい組織が『あおって』も罪にならない。

極端な言い方でした。