東京渋谷で『ハロウィーン』の時、若者が暴走して軽トラックをひっくり返し大暴れ、最後は警察に捕まる。警察官が交通整理や取り締まりのための放送を始めるとDJポリスなんて呼ばれたりするニュースを見て思い出す。
我々の世代の20代は学生運動で機動隊とぶつかり、火炎ビンや催涙ガスが飛んで騒然となった学生街、当然自動車は何台もひっくり返され、捕まった学生は機動隊員の警棒でボコボコにされる。イデオロギーなど、どうでもいいくらい人間の本能丸出しがそこには存在した。
50年前の話だ。
一年半くらい休学し、卒業して社会に出た時の私達の初任給が30,000万円弱だったと思う。
今では経済大国、世界でアメリカ・中国に次ぐ第3位になった。2019年の学卒の初任給は20万円以上なんだろうね。
一方でフランスは今、燃料の高騰、増税反対のデモがエスカレートして大変だというニュース。
暴走でも日本とは大違い。
参加者達がイエロー反射安全ベストを着用したことから名付けられた『黄色いベスト』運動、マクロン政権に対する不満へと拡大し、フランス経済に大きな打撃となっている。
それに比べ、日本は消費税増税を打ち出す政府にフランスほど抗議のデモは起こらず、『ハロウィーン』で軽トラックひっくり返す程度でバカ騒ぎして終わる。
権力者は笑っているし、『ほっ』としている。
日本もフランスも、政治を司る人はお金持ちだから普通の国民感覚は理解できないと思う。だって前にも書いたけど、3,200円のカレーが平気で食べられるわけだから。
10年前までは『質』より『量』だといって、働け働け、今『働き方改革』『長時間労働の是正』といって、休め休め、色々口を出すのは結構だが、私達は働かなければ生活できないし、人手不足だから2,3人分働かなければならない。
しかも個人では住宅ローン・学資ローン・マイカーローン、ローンという借金を年収の5~7倍背負っている。
日本の国は年収の倍以上の借金を抱えている。民間企業だったら倒産してもおかしくない。だから借金を返すのに必死で働かなければならない。
当然でしょう、日本の99.8%は中小零細企業だし、そこに働いている人で、家も国も支えられていることを忘れないでほしい!
いい加減シュガーな空気から、今ほど緊張感が大切な時はないと思う。
どんどん働こう、出ないと返せないぞ! 私もです、おかしいですか?
流れに逆走する、すごく大事だと思う。
ニュースを見て思った。