城丸正ブログ

『下町ロケット』のドラマは、俺達だ?

2018.12.15

好きで始めた仕事に、一緒に働きたいと1人・2人と仲間が増え、一時期50人以上に社員が増えた時もあった。

今は25人と少なくなって、今、当たり前の人手不足になっている。

我々は常に業界の異端児になろうとか、現状をぶっ壊すとか言って生きているが、世間から見たらそんなに魅力的には見えない。普通もしくは普通以下の『中小零細』なんだということを自覚している。

なぜなら、進んで働きたいと思わない接客販売業であり、配達業務であり、修理やクレーム対応だったり、マニュアルはない仕事。働いている仲間は好きで仕事をしている。

嫌いになったら辞める、単純っちゃ単純。

問題視されている『ハラスメント』は、『辞める』一つの理由でしかない。

枝葉のことばっかりクローズアップされていて本質を見失っているようにも思う。

働く職場は人が集まって、一つのチームを作って、何のためにその仕事をするのか、誰を喜ばせて、お金をいただいて、自分達の生活を作っていくのか、その時誰がリーダーになったらいいのか、当然経営者がリーダーシップを発揮することになる。

よく使うリーダーシップという言葉を改めて調べてみた。

『指導者としての素質・指導力・統率力』とあった。

何だ、『素質』=ポテンシャルと、『力』=パワー。

指導者のポテンシャルとパワーが問われるとある。だから勘違いする経営者が私も含めて多いのだろうと思った。

大切なのは30人の社員がいて、厳しい状況が目の前に存在する。30人のうち、29人が『もうだめだ』と思ったり、言ったりする。その時に、たった1人が『勝負はこれからだ!終わってはいない』と言って、動き出す。

そして一緒に働く仲間の可能性を信じてやれるか、これが難しい。人は本能的に『愛して』もらいたいし、『信じて』もらいたい動物で、『愛する力』『信ずる力』はなかなか身に付かない。

ある人が、『信じる』という行為は、『努力』してできるものではなく、『無意識』の営みだと言っていた。

我々は表面的には意識として信じているつもりでも、無意識は信じていない。『信ずる』というのは『努力』の問題でなく、『信ずる力』はある意味『才能』だと、これを前提に物事を考えてみる。しかし答えは見つからない。

改めて人を信じることの難しさ、人間は本能的にパワハラやセクハラをしてしまう。

今一番大切なのは、政治も経済も、なるべく本能を理性を持って考える時代にしないと取り返しがつかなくなるような気がする。

それと、一部の上場企業や公務員の冬のボーナスが90万~100万、平均年齢40歳代、俺達凄いだろ、お前達弱小零細はどうなの、努力が足りないのじゃないの?敢えてTVや新聞の一面に出して日本の景気は凄いと言いたいのかどうかわからないが、むかつく!!

しかも自動車や住宅を買える人には、また優遇税制、税金を上げて税金をばら撒く、日本のリーダーは『信ずる力』がないのだろう。