城丸正ブログ

S.H.Sの「社員」は、普通の人

2024.10.17

S.H.Sのイメージは、おそらく創業者からつながる社員がどんな人なのかでできていると思う。

普通の人が始めた「ひろう、もらう、かりる」というリサイクルショップがスタート。これがずーっと根底に流れていることも理由として大きい。

最初は、誰も働きたいと思えるような店ではなかった。「粗大ごみ」を拾う仕事なんて嫌なのは当たり前。そもそも人が興味を示さないことを商売にすること自体が間違っているわけだ。

ところが、米軍基地を回り、払い下げの家具やパーツ、軍服を仕入れて売り始めたら1人2人と若い男子が働きに集まってきた。その男子に引き付けられたのか知らないが、女子も働き始め、当時中学生だった息子も手伝うようになり、店の空気が出来始めていった。米軍基地を回る中で出会った「普通じゃない」人々、そして大都会の東京で店をやっている「カッコイイ」おにいちゃん、様々な人達からモノ以上にセンスや口では言い表せない何かを感じることができた。

当時からずっと変わっていないこと。それは「俺と一緒に仕事したいやつ、集まれ!!!」ということ。

しかしながら、「普通」の人は、扱っている商品や店の雰囲気、そこで働いているスタッフの印象で働くことを決める人が多い。本当は、働いてから俺を好きになるかどうかがカギなんだ。

それは小さな会社の強みでもあり弱みでもある。

自分も含めて、普通の人があるキッカケで人に対して仕事に対してとことんのめりこむようになって良い意味でのストーカーになることで、「ここのスタッフは本当にこの仕事が好きなんだなあ」という空気が伝わるのではないか。

ネットでの買い物が当たり前になっている時代だからこそ、実店舗の存在感はどうあるべきか。

「何を買うか、どこで買うか」ではなく、「誰から買うか」じゃないのか。そうじゃないと実店舗は生き残っていけない。

普通の人が、人から選ばれる存在になり愛される存在になるためには、まず自分がとことん愛する必要がある。

これは誰にでもできることだが、愛されることは難しいから覚悟を決めてやり通すことしかないのではないか。

S.H.Sの「社員」はまだ普通ですから、まだ可能性があります。