城丸正ブログ

1/2の見方

2017.10.21

他の人の欲に釣られて自分の欲を追っている場合がある。冷静に考えれば、『基本的』な欲はもう満たされている。たまに我々の商売は、生活者に『余計』な欲を掻き立てることをしているのではないかと考えるときがある。

物を作る、作った物を売る、それを届ける、どんどん満たされていく。しかし、もっと欲しいという無限の欲に応えるために、全ての人が仕事に携わっている。経済の成長が全てを解決するかのように、成長率2%とか3%とか、経済が成長すれば幸せになるという。でも、経済は手段でしかない。

今、その経済の流れに振り回されているかもしれない。逆に成長しなくても、量を半分にしたら必然的に『内容』に目が行くのではないか。量とスピードに圧倒されない生活をしたいもんだ。

将来は誰も予想できない。夢を持つことは大切だが、楽観的に考えない方がいい。ITというバーチャルに、リアルな店舗が脅かされている。これから先は、今までの50年が5年で変化してしまう。

『計画的に』ローンを組んでも、『計画』は『予想』の上に立っているので、必ずしも思った通りにはならない。一寸先は闇だと考えた方がいいような気がする。

非常にネガティブですが、おそらく世の中の90%の経営者はネガティブだと思います。私は反省しなければならないことがあるとすれば、売上げが半分になったらという考え方をしなかったということ。1/2の考え方は、もの凄く大切なような気がする。

収入が半分、この発想したくないでしょう。けど誰もが前向きな時、あえて立ち止まって考えることが、足が地に着いた充実した人生になるし、もっと深く楽しめる生活になるかもしれない。

極端に物事を考えてみる。すると、そこに発見がある。そう信じている。