人はすぐ飽きてしまう。
飽きることは自然なこと。
この生活者に対し、商品やサービスを提供する我々は、利用する人以上のスピードで変化し続けなければならない。
わかっているけど難しい。
例えば、誰もが快適な環境を求めているからといって、これでもかこれでもかと、もっと便利で簡単に何かを享受できたとしても満足はしない。
コロナ禍で、『家』が一番快適なはずなのに、変化がないとストレスが溜まり、外出したくなる。
家にいながらネットで何でも手に入るし便利ではあるが、外へ出たくなる、遠くへ行ってみたくなる、自然に触れてみたくなる、生きている実感を求めたがる。
アウトドアがまたブームになるのもわかる気がする。
外に出れば寒いし、暑いし、嫌な虫もいる、クマもいる。ある意味、不快な場所なのに。なぜ!?とも思う。
人はもともと様々な環境に耐えながら生きる動物で、そういう生き方をすることで、生きる力が付いていく。ところが、便利で簡単、安くて早いが当たり前になればなるほど、大切な生きる力が弱くなっていくことも事実だということ。
今回のウイルスは想定外だったと思う。
このウイルスは、人との交わりを阻み、経済のデジタル化はさらに加速し、豊かさを生む主役がモノからデータに移り、成長する企業は大量の雇用を必要としない一部の人間に富が集中し、低成長と格差拡大が連鎖するという記述もある。
人間のすぐ飽きて、もっともっとという欲望が、いずれこんなはずじゃなかったにならなければいいが。
心配しすぎかなぁ。