城丸正ブログ

販売という仕事

2022.11.17

販売という仕事は、「素晴らしい価値を生み出す人」になるためのステージを用意してくれる。

秋山恵倭子さん、この人、10代の頃からファッションが大好きで販売の仕事を選んだ。それからもう50年この道一筋という人。

「50年走り続けてきて、飽きるどころか熱はどんどん増していくばかり。この仕事に正面から向き合うと、とても奥が深くやりがいがあることに気付かされる。一緒に働く仲間と協力し合い、チームで大きな予算を達成できた時の喜び、苦労も共にするし、成し遂げた時の高揚感はやった人でないとわからない。仕事を通じて自分自身の成長、そして人としての豊かな心を持てるようになることも、この仕事がもたらしてくれる賜物ではないか。販売は自由な発想が活かせるクリエイティブな仕事で自主性が求められる。とても繊細で難しいだけに、やればやるほど面白く、生涯捧げるにふさわしい仕事です。ただし、学びが必要です。商品知識、コミュニケーション力、人間力も必要、それらを極めて”唯一無二の存在”になって欲しいと思っています。『あなただから』と求められる人、そうなったら見える景色が違うはずです。」という小さな記事だった。

今、無人店舗やネット通販という大きな流れの中で、いかに人を使わずに売上を作るかという商売がもてはやされている「が」、接客販売を通じてお客さまから「あなただから」とか「あなたでなければ」という求められる人、このことに生きがいや働き甲斐を見つけることも大切だと思う。

便利で簡単、安くて早いを追求するのもいいが、30年、40年、50年と、一つのことに打ち込むこともありでしょう。幸せな事に、S.H.Sにも30年、20年、10年とこの道一筋に歩いてきたスタッフが10人以上働いています。全体の3分の1ぐらいでしょう。多いか少ないか分かりませんが、それぞれが何かを掴んだからこそ続いているのでしょう。

この秋山さんのコメントはアパレルだけの世界ではなく、すべての仕事の基本だと思う。

何でもそうだけど、良い時もあれば悪い時もある。山があって谷もある。

それを経験しながら、気が付いたら40年、いや50年続けてきたいうことなんだと思う。あっという間だからね。