城丸正ブログ

視点

2021.01.14

数年ぶりの大雪、早朝からの除雪、スーパーに行って『コシヒカリ』を買ってきてくれと言われる、重いから歩けない、わかった、わかった、そして魚沼産の『コシヒカリ』を買って帰る。

そんな時、なんとなく新潟市内で60㎝程の降雪で大渋滞で大変なのに、魚沼地方は3m近い雪なんだろう。

普通に考えたら雪が多すぎてうまい米なんて作れなかっただろうに、なぜこんなにうまい『米』が作れたのだろう。

それに対する答えがあった。中谷彰宏という人が書いた本の中で、雪が多すぎるから、どうしたらいいかということを必死で考えた。雪が多いために、やせていた土地を農地改良し、寒くても育つ稲へと品種改良した。だから他に負けない『魚沼産コシヒカリ』が全国的なブランドになった。何でもそうだけど、環境の良いところからは決して生まれない、環境の整っているところはぬるま湯に浸かってしまうから、意外と厳しい環境であったり、衰退していく業界にチャンスがある、なぜなら追い詰められた緊迫感があるからだ、と。

コロナ禍で、大雪で、自粛ムードと今まで経験しなかった厳しい時代、特に我々のような仕入れて売るという小売業は吹けば飛んでしまうくらいの存在だ。

『魚沼産コシヒカリ』の価値は、不可能に近い環境の中で、時間をかけて作り出した人達がいるという歴史であり、人の物語がそこにあると思う。

学ぶべきことが多い。実は身近な所に沢山転がっている、そこに気付くかどうか。その人の視点で捉え方が違う、気付かない人も多い。

チャンスは足元に沢山あるのだろう。