城丸正ブログ

自由は曲者

2021.12.27

なんでもないことを長く続ける

2012年からブログを書いて10年になる。商売を始めて間もない頃、先輩の商売人に「まずは10年年中無休でやってみな」と言われ、「拾う」からスタートした。人が眠っている間に、あるいは休んでいる間に、目立たぬようにやり始めた。5年後10年後どうなりたいかじゃあなく、「今どうするか」だった。よく「ビジョン」が大事だというが、まずは行動しかなかった。

40年前からずーっと変わらない。今、働くことや仕事に対し考えが変わってきた。週休2日あるいは3日、1年で100日以上休んで豊かさをとか、まあいいけど、1年365日の内休みを100日とすると265日働く、10年で2650日、無休で10年やり続けると3650日、1000日の差が生まれる。自営で何かをやる時は、単純に1000日は3年という時間。サラリーマンを辞めた瞬間から自由に考えて生きることができる。この自由というのが実は曲者で、「こんなに努力したのに」とか「こんなに頑張ったのに」は一切通用しない。まずは10年続けられるかどうかを試される、そして次の10年への階段が見え始める。エレベーターもエスカレーターも用意されていない。仮に運よくエスカレーターに乗れたとしても下りのエスカレーターに乗っていたなんてこともある。すると、どん底まで降りていってしまう。

俺みたいな普通の人間が起業とか創業とかビジネスなどと「カッコつけられる」わけがない。その日1日食べていけるかどうかの戦いだ。しかも自分の弱さや頭の悪さ、そして無力さを痛感して初めて自営業の厳しさを思い知った。「とりあえず10年年中無休でやってみな」あの先輩の言葉の意味が理解できたのは10年どころではなく、もっともっと年数が経ってからだった。昭和、平成そして今、自営業には働き方改革なんてどうでもいい。休みたければ休めばいい。人の何倍も働きたいなら働けばいい、そこは自由だ。他人が口を出すべきことではない。自由に生きたいから脱サラした。しかし自由は曲者だ。