日経新聞、日曜の一面『ショッピングセンター淘汰の波、目立つ空店舗』の記事。
主な理由は、衣類・雑貨店はS.Cの主力だが振るわない。百貨店も非常にきびしい、小売業全体が低迷している。そんな中で今、当たり前を疑う必要がある。実は最近読んだ本で、”誰がアパレルを殺すのか”、この中で私が書いたことや言っている内容よりも、もっと端的に核心を突いている内容だった。そして勇気をもらった。
一例・・・
●安く大量に生産できるという理由で技術を持つ国内の産地や工場を置き去りにして中国へ工場移転を進め、高い技術力のある国内の縫製工場の職人は仕事を失った。
●安価な労働力を供給する中国での大量生産に依存したビジネスモデルは岐路に立たされている。
●コスト削減というメリットをもたらした。しかし一方でデメリットももたらした、国内の製造というモノ作りの基盤が失われてしまった。
売れている物を作る、その考え方が同質化につながり、どんどんエスカレートしていった。
売りたい物を手間と時間と技術と感性で作り、じっくりと伝えていく。
基本に戻らないと。アパレルだけでなく、家具やその他の業種も今を脱することはできない。価格破壊という方法ではなく、今の当たり前の業界の考え方とやり方を内部から壊す必要がある。
そういう意味ではずーっと破壊者でいたい。