城丸正ブログ

老舗から学ぶ

2018.08.10

昨日、長岡の江口だんごの社長、江口太郎さんとカーヴドッチでランチをご一緒してもらいました。

いつもお会いすると2時間くらい話し込んでしまう。

その時話題に出た、摂田屋『醸造の町』、そこのみたらしソースを使ったかき氷を店で出したところ、非常に好評だというお話し、そしたら今日の日経新聞新潟版に、江口だんごやさんの『みたらし団子かき氷』が記事として載っていた。

さすが江口さん、商品を開発するセンス、そしてそれを提供する演出、やはり老舗ならではということ以上に、現状に甘んじることのない挑戦者の生き方を示している。

歳は私の方が20歳も上ですが、いつもお会いすると刺激をもらっている。

100年以上続けている老舗から学ぶのは、目に見える部分も大切ですが、経営者にお会いできて、お話が聞ける、要は目に見えないこと、考え方や、熱や、その他、感じることがどれくらい大切だろう。

そして自分が打ち込む商売があるからこそ、それを通じた出会いが生まれることの幸せ、人には得意・不得意があって、今の流れに乗れないなら乗らなくてもいい。自分自身が納得できる考え方、思いがあれば、少ないかもしれないが人はそれに応えてくれる。

江口社長が宮本の田んぼの中に店を作ったのも、私があんな場所といわれて作った高畑や、鳥屋野潟もそこが自分にとって商売をするのに、物語も一緒に届けることができそうだと思ったからではないか。失礼な言い方になってしまってすいません、私は小さな店を、新潟と長岡だけでやっている、十分すぎるくらいなんです。

仕入れて売る、弱い立場の私は、次から次へと大きな、しかも力のある相手、とても正面からは敵う相手ではありません。それでもやっぱ、あんたん所がいいよと言ってもらうための仕事なんです。

三代以上続けないと100年は続かない。

老舗と言われるのは100年以上の継続、寺山修司の言葉の一節、100年たったら帰っておいで、100年たったらその意味わかるを思い出す。