城丸正ブログ

粗大ゴミ

2018.12.26

2018年は自然災害が多い年だった。

我々が生きている地球は、微妙にして繊細なバランスの上に成り立っている。

当然、想定外のことは起こる。

しかし人間だけが膨大なエネルギーを使うようになったため、他の生物にも影響を及ぼしているのは確かだ。

最近プラスチックごみが環境を悪化させるので使うのをやめる動きが出てきた。

もっと大きな問題は、経済を成長させるために、安く大量に作って、大量に売る、そして大量に破棄することで次の生産が生まれ、消費が生まれる。このサイクルが人を幸せにする。めでたし、めでたし。

人間や社会にとっては良いことづくめだが、地球にとっては相当なリスクを与えてしまった。

プラスチックごみのレベルではないような気がする。

私は、拾う・貰う・借りるという考えでリサイクルショップをスタートして36年。今は家具・雑貨の小売業です。

原点は直せる物は直して使う、店作りも場所も古い建物だったり、誰もが見向きもしない場所に目を向けて、手を入れて再生することが好きだったりします。

雨にも負けたし、風にも負けたし、何度ももうだめだと思ったりして続けて、人間は自然を思い通りにはできない、人間の欲望を優先すればするほど、後で大きな『つけ』を払うことになる。

だから原発の事故も、排気ガスも、ゴミの大量な破棄も、もう地球は悲鳴を上げているのではないだろうか。

もし、これ以上、

・暑さを寒くし

・寒さを暑くし

・冷たさを熱し

・熱いものを冷やし

・暗さを明るくし

・時を早くし

を追求せず、少し待つことの不便さにイライラせず、もっと便利に早く・安く・簡単にという欲望を抑え、良い物・上質な物・手間をかけ丁寧に暮らすことも地球にやさしい行為であり、人にやさしい行為ではないか。

20年前に買ったソファの張替えの依頼が来ると、なぜか心が暖かくなる。

今日は引き取った家具を処分するのに4㌧トラック2台分積んだのを見て、複雑な気持ちになった。

どうかS.H.Sで買っていただいた家具は、10年~20年と使っていただきたい。壊れたら直す、直してでも使っていきたい。ケンカしてもやっぱり貴方しかいないと思う気持ちと一緒です。

それが地球を救う。