城丸正ブログ

窃盗・強盗・骨董

2024.10.20

脱サラして古道具の道に入りかけた頃、なにかの縁で骨董屋のおやじさんに出会って最初に言われたのが、「城丸よ!窃盗・強盗・骨董と言って、骨董屋が一番悪いということを知っているか?」

さらに「騙すより騙される方が悪いのがこの世界の常識だからな」だった。この時の話は「やるんだったら覚悟しろよ」にも聞こえたし、後になってありがたいお言葉だったことは確かだ。

途中で足を洗い、まっとうな道を歩こうかとも考えたが、二度とサラリーマンには戻れなかった。

最近、窃盗・強盗・殺人という闇バイトのニュースが多くなった。昔の骨董屋のおやじの方が正直で、多少の笑いもある。常に直接会って、話を聞いて、指導を受けて、そして「やってみな」最後には「騙されるなよ!」が決めゼリフだった。自分としては、こういう人との出会いで、うまい話・もうけ話には裏があると確信したし、昔から闇金・闇取引・闇相場といった場面は多く見てきた。失敗や経験から何を学ぶかだと思う。

情報があふれてることは今の時代当たり前だが、一番信頼できる人が居るかどうかも大切だ。

数年前に「情報を捨てる勇気」という本も出ていた。おそらく警告だったんだと思う。

スマホに出てくる情報で全てが回っているかのように思うのは危険だよな!

昔の骨董屋のおやじのような存在はもういないのかなあ。だったら俺がなろう。