城丸正ブログ

無我夢中に挑戦して、最後に死のう

2017.11.11

死ぬ気になって勉強しろっ!!死ぬ気になって仕事しろっ!!絶対死なないからと若い頃よく言われた。

昔、新潟は大学と言えば国立の新潟大学しかなく、頭の悪い私は東京の大学に行くしかなかった。どうしても入りたい大学は、死んだ気になって勉強しても合格できるかどうかわからない、でもやるしかなかった。

自分がどうしても『こうしたい』という願望は、他人が、親が、世間がどうのこうの言ったって、自分自身が決めて生きていくことだと思う。ところが、『しなければいけない』という強制を受けたような感覚で生き始めると、どんどん辛くなり、しんどくなっていく。そして追い詰められて絶望的な心になっていき、終いに死を選ぶ。

しかし、こんな経験は誰でもある。人はそれを乗り越えて生きていく。だが、何万人に1人かわからないが、『もうだめだ』と死を選ぶ。それは不幸だと思う。すると今、世の中がおかしい。もっと良くして、自殺者をなくそうという強い流れが生まれ、ワークライフバランスや働き方改革などと国が先頭に立って叫び始める。じゃあ、人の生命を守る仕事である、医師や看護師、警察官や消防士、あるいは自衛隊の人々は、長時間労働なので、時間が来ました、帰ります。後よろしく。なんてことになっていくのか?誰もがなれる仕事ではない、それこそ死ぬくらい勉強し、仕事上、身の危険を何度も経験する仕事だということ。これらの仕事はよく志願するというじゃないか。志願するって、自分から望んで願い出ること。そして命を救い、時には命を失うことも覚悟して携わる仕事だと思っている。

私は正しいとか、誤っているという話をしているのではないし、今時代はなんだかきれいごとと、”ウソ”が多くて信用できない気分になっている。ワークライフバランス・働き方改革・女性が活躍する社会 等々、なんだかそんなに経済は成長しないので、そんなに頑張らなくていいですし、仕事よりプライベートを充実させて生活したら幸せですし、女性も子育てしながら好きな仕事で生きがいを、というスローガン、本当に耳ざわりのいい話ばっかり。しかも、それに関するセミナーやワークショップや講演が大流行り。馬鹿じゃないだろうか。もうすぐすると、人がAIに勝つには、ロボットとの共生のしかたセミナーが始まったりするのか?こういう時代だからこそ、時間を超えて夢中になる、とことん打ち込む仕事に携わることが大切なんじゃないの。

また、本当に自殺願望が多いのに驚く。死んだ気になって生きる、必ず死ぬからさ。私は常に流れを疑うし、逆らった見方をしてしまう。悪しからず。そうしないと自分じゃなくなる。