城丸正ブログ

無人というビジネス

2021.11.30

無人コンビニや無人販売がニュースで取り上げられている。

人手不足が理由なのか、他にも理由があるのか、我々中小零細からするとコロナ禍で厳しい状況なのに強制的に賃金を上げなさいと政治が言っても、会社が儲かっていれば上げられるが、そうでなければ雇用を減らし、さらに設備投資にも積極的にならない。

最悪なのは、人件費が増えて収益悪化で倒産に追い込まれて失業者を増やすことにもなる。

ある記事で、賃金や物価を操作しようとすれば経済に大きな『ゆがみ』が生まれる。

分かりやすいのが、株価が上がっているのにさほど経済は成長していない、一部の人が潤っているだけだ。

賃金さえ上げれば経済が上向きになるというふうにつながらないのでは。だから、これさえやればこうなるという単純なことではない。

しかも、巨大ITの富は働き手に渡らず、デジタル化は必ずしも多くの雇用を生むものではない。なんて書かれていると、やっぱり人を使わずに儲けるには無人でやる方法しかないのか。

防犯カメラの設置や、キャッシュレス決済、さらに万引きされてもそのコストは人件費より安ければ『無人』でしょう、なのか。

便利で簡単、そして早くて安い、その先には例えば2030年頃には日本の労働人口の49%の職業が人工知能に代替えされるという、単純労働や個性のない仕事は全て人工知能やロボットに替わる。

当然、人手不足から仕事不足へと笑っていられない時代がもうそこに来ている。

そこで大切なのは、当たり前で聞き飽きたことなんだけど、

もっと勉強しておけばよかった

もっと人の嫌がる仕事に目を向けて頑張ればよかった

もっとみんなと一緒の方向に行かなければよかった

という、『もっと』という生き方。

だから、無人ビジネスを『ヘー』で終わらせるな。

自分の仕事はどうなんだと見つめ直す必要がある。