城丸正ブログ

消えない地元の店になるために

2023.01.28

全国に股を掛けて出店してくるチェーンストアやブームに乗ってあっちこっちに出店し一時は大行列ができた高級食パン屋、焼鳥屋、唐揚げ屋が少しずつ閉店している。ブームを作る人はある意味「天才」で、次から次へと生み出していく。それに乗る人はそれなりにいる。商売に「善悪」はなく、俺も真似ることが多かった。だが、あっという間にブームは終わると思っている。

雑貨、インテリア、ライフスタイルショップなどと言われ、新しい時代の生活提案とかもてはやされた時もあったが、すぐに過ぎ去っていった。我々は地元の店であり、極端に言えばアンチ・チェーンストアであり、地元優先という気質で支持されるように努力する。都会とは違う自然や周りの環境と共に生活していく地方は、もしかすると経済成長や拡大するための大量生産・大量消費・大量廃棄を止める一番いい状況にあると思っている。

人口が減って経済が縮小する代わりに質の充実が求められているからこそ、新しい挑戦として、失敗を繰り返しながら地方独自の価値を創るのが地元の店の役割。そしてそれを楽しむ気持ちと動き、よく言われるのが好奇心そして探求心、最後は行動力。我々の仕事は、ブームではなくムーブメントでありたい。そのためには続けるしかない。これが地元の店の存在感だと思う。