ワークライフバランスという会社をやっている女性社長が「社員の生活様式が最優先の組織をつくるべきだ」とコメントしていた。
こんな流れが主流だったが、『ワークライフ”アンバランス”の仕事力』という本を書いた田島弓子さんは、「ほどほどの仕事をしてそれなりの結果を出して適当なところで切り上げる。そんな働き方ではなく、今、目の前にある仕事に対して(つまらない仕事やきつい仕事でも)100%全力投球、寝食を忘れるくらいアツく仕事にのめりこみ、その結果本気で何かに『ハマる』ことの面白さを体感すること。このことが、ワークライフ”アンバランス”という働き方だ。」と書いている。
さらに最近は、「ワーク・アズ・ライフ」という生き方もあるという。仕事と人生を切り分けず、仕事自体を人生の充実の一部と捉える考え方。人生全体に重きを置き、その一部として仕事や創造性、革新性を見い出すという。
あらためて、時の流れとともに変化していくし、みんながみんな同じやり方ができるはずがない。特に中小零細は大企業とは違う。
そもそもだが、個々人は経済成長のために働いているわけではない。生きるために働いている。
苦しんだり、泣いたり、笑ったりしながら、自分にはこれしかないからもっと頑張ろうという気持ちで働けばいいじゃないか。
長く商売を続けてきて気付いたことは、流れなんてコロコロ変わるということ。「今の時代ってこうですよね。だからこうしませんか?」・・・だからなに?
流れなんてどうせすぐに変わるんだから、あえて変えないことがあってもいい。
自分はどっちかというと”アンバランス”の方だし、仕事が人生だし、他人からとやかく言われる筋合いはないという考え方だ。
自分から見て「カッコイイ」生き方の人にあこがれる。それが寺山修司であり、黒板五郎であり、倉本聰、唐十郎だったりする。
のめりこんで生きた人たちだ。