なるほどという記事。内容は、『なぜ人々は権力者に従うのか、人々は自発的に従う、なぜなら自分が得をするからだ。まず数人が権力者の信頼を得る。この数人は権力者に尽くし、それによって甘い汁を吸う。その数人のそれぞれが甘い汁を吸う人間を数人抱える。この連鎖が続いて圧制者の権力システムができあがる。』これを自発的隷従論と言うそうです。
政治の世界はもちろん、人間社会のいたる所で起こっているように思う。
改めて自分に当てはめてみると、同業者の中で一番力があるのはどこ、つくる側は多くを仕入れてもらうためにそこに売り込みに行く、他より条件の良い提案をする、そしてさらに力がついていく、小さい我々よりもより良い条件で商売ができていく。『ふざけるな!』と叫んでもどうにもならない。
そこで気付く、そういう世界からは逃げよう。寺山修司じゃないが、『そうだ逃げ馬になろう』。競争社会である事は十分承知したうえで、あえて競争せず逃げる。ただし、自分達なりのゴールを決めて、早かろうが遅かろうがそこに向かって走って行けばいい。
人も会社も10人10色だと思っている。共通の答えはない。だからできることをやればいい、やりたいことをやればいい、ただし人にも会社にも寿命がある。
今コロナ危機で、日本の伝統的な終身雇用が限界だとか、変化と共にテレワークだ、オンラインだと、変わらないと破綻する等の記述が多い。会社の寿命を延ばすためにということだとすると、あんまり響かない。それよりも、目の前の社員と一緒に精一杯、持てる力で生きていくしかない。カッコ悪いが、時には『忖度』したり、強い者の顔色を見ながら気に入られるよう動いたり、良いんじゃないの、生きるためだからさ。そして夜、布団に入って目をつぶるそんな時、本当の自分に戻ることがある。たまに涙が出ることもある人もいるんじゃないのかな。
私は自分が好きな事を仕事として生きているけど、不条理な事や不合理な事は山ほど経験して今に至っている。だから顔に出てるし、一見『こわい』と思われている。それもしょうがない。