城丸正ブログ

時間よ、止まれ

2017.09.21

人の寿命よりも企業の命が長い時代は過去の話になってきた。

もの凄いスピードで、世の中が変化する。商店街が賑わっていた時代、そこに店を出すことによって物が売れた。郊外に商業モールができて、あっという間に人はそっちに動いた。いつも感じることは、その時の当たり前が、すぐ当たり前ではなくなり、過去になる。

借入れをして家を建てる、この常識は1960年の初期は非常識で、今では借金して家を建てるのは常識。皆がそうやって家を建てているじゃん。何が大事か、それは自分の価値観をちゃんと持つということ。それはほとんど人と違う価値観を持つこと。一生『住宅ローン』という借金を背負うことより、もっと違うこともある。

TVや新聞のCMや広告は、時代の常識がこうだと強調する。非常にポジティブではあるが、少し疑うことも大切。皆と一緒が通用しない。世の中にあふれる安い商品、直すよりも新品の方が安いという流れ、それもいいでしょう。あらゆる物が新しい物の方が直すより安いという考え、これ家に当てはめたらどうなる。財産や資産と思っていた物が、死産になることもある。空家・古家の問題は、その表れでしょう。多数が一つの方向に流れることの恐ろしさ、あると思う。

直して使い続ける。それが歴史になる、美しさにつながる。

”時間よ、止まれ!”矢沢永吉も歌ったじゃないの、かっこいいかもね。