城丸正ブログ

時代遅れを楽しもう

2025.10.02

10年前の日記があった。

 

我々は「古町」という街の中心から逃げてきた。なぜなら、地方は車移動が当たり前で、店の前に駐車場も用意できないのに支持されるはずがないという確信があったからだ。商売を始めて花を咲かせたい。種を蒔いて、ようやく芽が出て葉も出てきても、花は咲いてくれない。咲いたと思ったらすぐに枯れてしまう。そんな繰り返しを何度も何度も経験して今がある。時間はかかると覚悟して取り組んだし、同時に「資金」も使い続けて今に至る。なぜそうしてきたか。この場所をすごくいいねと言われたい、この場所を好きになってもらいたい、何度も足を運んでくれるお客さまを大切にしたい、そう思ったからだ。その為にできることは何だろう。まずは休まずに営業することだと思って10年以上年中無休でやり続けた。その結果、いつ来ても営業している店という認知も高まったし、喜ばれた。だから、年中無休でやることを基本と思っていた。しかし、人手不足や時代の変化、物事に対する考え方の変化から水曜休みになった。もちろん、時と場合によっては営業することもある。本当は毎日続けたい。小売業だけじゃなくてあらゆる業種がなかなか成長しない時代に入っている。しかし伸びているところもある。「時代遅れを楽しもう」と誰かが言っていた。さらに、仕事を徹底的に遊びにする。遊びを徹底的に仕事にする。徹底的にやれば成長ではなく成功するかもしれない。もう一つ、同業者がやらないことをやる。半歩先など誰もわからない。それなら過去という時代遅れを楽しむことで何かをつかもう。

そう書いてあった。

 

悩んだ時に読み返すことで、自分達の原点を振り返って今を考え直し、「仕事を遊び、遊びを仕事にする」を目標とすれば、新たな知恵と動きが生まれるのではないか。