9月27日、日曜日、日本経済新聞の27社会面に、全く正反対の人の生き方が記事としてあった。
一つは、『福島で農業20歳の挑戦』鈴木ふみかさん、もう一つは、元自民党の河井夫婦の記事。福島第一原子力発電所事故で、大きな被害を受けた南相馬市、来年3月で事故から10年経つ。だが、福島の営農再開は進まない。それでも希望をもって挑戦している若い女性。元はと言えば、国の方針で進めた原発が想像を超える地震の大きさと破壊力によって、そこに住めなくなったし、地域に大きなダメージと風評被害をもたらした。そこを農業で地域を元に戻す努力をしている。
もう一つの河井夫婦は、自民党から政党交付金1億2千万円、それとは別に党本部から1億5千万円を貰って当選するために使ったのではないかという記事。もう政治家ではなく政治屋、どっぷりと政治という商売で旨い汁を吸ってしまうと国民の常識なんてクソくらいになってしまうのか、もしかしてこの金、我々の税金じゃないんだろうね。
たった1人の政治屋を当選させるために3億円近い、もしかして税金を使う自民党は、本当に国民のために働くとか言っている総理を生んだ党としてなんだか寒々しくなる。秋田出身だから地方を理解しているとは言うけど、50年以上都会に住んできた人に果たして?しかも権力の中枢に8年近くいた『問答無用』な空気も何回か見たし、権力は良くも悪くも人を狂わせると誰かが言っていた。
ただ残念なのは、金をばら撒いて権力を手に入れたらいつまで経ってもそのばら撒いた人の言うことを一生聞いて生きていかなければならないということだろう。
権力と金は切っても切れない。金の切れ目が縁の切れ目、我々商人は政治屋さんとは違う世界の人間で、人のことを間違っているなどとは言わないが、絶対に違う人間だということ。
一つ言えるのは、おもしろがってそういう現実は見てればいいってこと。