城丸正ブログ

我々の仕事は「小商い」です

2025.01.04

我々の商売は「小商い」です。「人間が生きてゆくために必要なもの」を提供する。さらに、「なくてはならない」存在になるために何をすべきかです。

小売業ですから、店をつくり、店に名前を付けて、家具・インテリアという生活に必要な「モノ」を売る仕事です。その時、売場というステージで接客します。会話をします。

売れたら配達をします。もちろん、自社のスタッフが店の名前の入ったトラックで走ります。お客様の玄関で靴を脱いだらちゃんと靴を揃える。やっていると思う、いや、どうだろう。

廊下に傷がつかないように毛布を敷いて細心の注意をして家具を設置し、古い家具を引き取って「ありがとうございました」と挨拶をする。その時お客様から「ありがとう」と言われることがある。このお客様の言葉は、売場では経験できないなにか特別な喜びを感じる瞬間でもある。だから、なるべく配達は若くて「イケメン」が行くようにしている、が・・・・。

接客、販売、配達、設置を通じて何が一番大切かというと、「顔の見える顧客」との継続的関係が始まるということです。さらに、使っていった先には修理が生まれる。「直す」ことでさらに喜んでもらえる。「モノ」を作っていない我々は、何を「売り」にするか、どこも真似できない「サービス」の質を高めるしかないのです。

「小商い」は、安く売る競争や量を売る競争はできないから、競争ではなく地域や風土に合わせて小さな市場でも生き延びていく力をつけていきたい。

その為には、働くみんなが責任を持って仕事に携わるしかない。これが「小商い」の強さでもあると思う。